事業の強み - 確かな技術

オンリーワンのクラッドロール・カーボン二重管ロールがウェブハンドリングの諸問題を解決します!

確かな技術

クラッドロールとは

当社独自の製造方法によりカーボンや鉄のパイプの表面に非常に薄い金属(SUS・AL・Cu等)をクラッド(被覆)することにより、ロールに多彩な表面処理(Hcrメッキ・梨地メッキ・溝加工・溶射・ゴム等)を可能にした世界的にも他に類をみない異材質多層管ロールです。

ロール表面の金属化はクラッドする素材が薄肉であること、金属とカーボンの層間にギャップがなく完全密着していること、そして何より軽量であり、卓越した動的性能を併せ持つからこそ価値があるものと考えます。

クラッドロールサンプル
多彩な表面処理

当社製品は三菱ケミカル株式会社様より素材を供給いただき、共同開発後、完成品を販売頂いております。
それらの取組と製品性能を動画にまとめました。

製品動画一覧

※動画は、日本語/英語/中国語で別々になっております。

厳選された素材だからこそ実現する高品質

世界最大手のピッチ系炭素繊維メーカー様から供給される高剛性カーボンパイプを高度なFEM解析を駆使し、お客様の使用用途に応じて最適な専用設計をしております。

写真のロール(5m)が金属製の場合、約500kgになりますが、カーボン製のロールにすることにより100kgにまで軽量化でき、大人2名で軽く持ち上げられる軽さになります。
同時に自重たわみも劇的に抑制されます。

軽量化されたクラッドロール

ピッチ系炭素繊維の優位性

当社が使用している炭素繊維は世界最大手のピッチ系炭素繊維メーカー様より供給される厳選された炭素繊維です。下のグラフに示すとおり、他の一般的なロール材質と比較してもそのたわみ量の優位性は一目瞭然です。

ロール素材別のたわみ量の比較グラフ

また高速回転時のフレについても優位性は明らかで、危険回転数を他の素材よりも飛躍的に高く設定でき、超高速まで安定した回転が可能です。

高速回転時のロールのフレ 測定結果グラフ

ロールに起因するウェブハンドリングの問題とは?

フィルム製造ラインにおける押出機や延伸機、ワインダー、スリッター、コーター、ラミネーター等の各種機械には多数のロールが組み込まれています。その機械性能を決定付ける重要な部品の一つがロールであると言っても過言ではありません。
なぜならばロールに起因して発生する問題点は多々あるために、それらを克服することが機械性能向上には欠かせないためです。詳しくは動画をご覧ください。

ウェブハンドリングの諸問題とは?(展示会PVから抜粋)

クロムメッキカーボンロールの特徴

表面を薄肉のSUSでクラッド

カーボンロールの表面を薄肉のSUSでクラッド(被覆)することにより表面処理が容易に出来る様になり、当然ながら長寿命で量産時の均一性にも優れています。
万が一、表面に問題が発生したとしてもロール本体をそのままに 再メッキまたは表面SUSの再クラッドで再生が可能です。表面不具合の程度により処置は異なりますが、ロール全てがNGになることは稀です。実はこれもクラッドロールの大きな強みであります。
カーボン表面に直接メッキする場合や コーティング処理する場合、使用環境下での温度や摩擦により伸縮が繰り返され、カーボンとの膨張係数の違いから経年時の剥がれ・割れ・歪み発生の可能性が懸念されますが、これらの問題点も当社クラッドロールにすることにより皆無になります。

表面処理されたカーボンロールを精度良く仕上げ研磨している様子
コーティング処理されたクラッドロール

2012年には世界最大のクロムメッキカーボンロール(9.2m)の製造に成功しました。このロールのパフォーマンスを是非ご覧ください。

クロムメッキカーボンロール(9.2m)の性能比較 (展示会PVから抜粋)

■■ クロムメッキカーボンロール(9.2m)の高速運転実証試験の動画を見る。 ■■

カーボン二重管ロールの特徴

独自設計されたカーボン二重管

ニップロール・コンタクトロール向けには独自の設計を施したカーボン二重管がございます。単管ロールに比べ、たわみ量を1/3から1/10以下に抑えることが可能になります。ニップロールとして使用した場合、全幅にわたり均一なニップが可能になり、ニップ圧コントロールも自由自在になります。コンタクトロール タッチロールとして利用した場合、小径化が可能になり、巻き込み空気を効率的にカットすることが可能です。詳しくは動画をご覧ください。

カーボン二重管ロール:性能比較 (展示会PVから抜粋)
カーボン二重管ロール:たわみ比較 (展示会PVから抜粋)
カーボン二重管ロール:ニップ圧vsたわみ比較 (展示会PVから抜粋)

耐熱クラッドロールの特徴

高温炉内でもフレが少なく安定してお使いいただけるロールです。当社では実際の高温状態を再現し、ロール単体の性能テストを行うことが可能です。

高温状況下でのロール振れ測定結果グラフ
耐熱クラッドロールの炉内再現装置
耐熱ロール高温状態での測定
一般的なロールが高温でたわんでしまうイメージ

超軽量クラッドロールの特徴

近年高機能フィルムは、より一層の薄膜化が望まれています。これらのニーズに対応すべく、極限まで軽量化(連れまわり性能)を突き詰めた超軽量クラッドロールの量産に成功しました。これによりロール表面への溝加工や梨地処理を施さなくとも現状の金属ロールからの置き換えだけで連れまわり性能が飛躍的に向上します
(φ100×1800Lアルミロールと比較しますと、この性能が約40%アップ:当社調べ)
また、このロールに上記の表面処理を行うことも可能です。

小指1本でも持ち上げられるφ100×2600Lの超軽量クラッドロール
多数のロールを回すには大きなエネルギーが必要

カーボンテンデンシーロールの特徴

カーボンテンデンシーロール

内シャフトの自重たわみや曲がりの問題を解決したオールカーボン製の他に類をみない高性能カーボンテンデンシーロールの実績も豊富です。詳しくは動画をご覧ください。

テンデンシーロールについて (展示会PVから抜粋)

実証試験・検証試験の必要性

当社では様々な用途で使用される高性能ロールの性能を裏付けるため、またその性能を実証するために自社で様々なテストを繰り返しております。

●ロール圧力の範囲を測定する接圧分布測定機と、実際の接圧分布のデータ例です。
※この測定機で実際にご使用いただくカーボンロールの接圧分布実験も承ります(最長L=3500mm)。

接圧分布測定機
接圧分布データ(単管)
接圧分布データ(二重管)

●全長12mのロールも搭載可能なバランシングマシン

バランシングマシン

●軸とカーボンの接着部分の強度を検証する押し抜き用100tonプレス

押し抜き用100tonプレス

●強制的に高負荷をかけロールの耐久性を確認するロール強度試験機

ロール強度試験機

●プロペラシャフトの実回転数で修正が可能な超高速回転試験用 安全装置

超高速回転試験用 安全装置
安全装置に取り付けられたプロペラシャフト
バランシングマシン制御盤

●10m以上まで表面処理が可能なショットブラスト装置

ショットブラスト装置

●ターニングセンタとマシニングセンタの二つの最先端技術を集結。両面連続加工が可能なDMG MORI社製 高精度・高効率複合加工機 NTX2000

DMG MORI社製 高精度・高効率複合加工機 NTX2000

●2次元、3次元で綿密な設計が可能な環境と工場内の様子

2次元3次元CADを用いた設計
3次元測定機を用いた測定
工場内の様子

当社製品は三菱ケミカル株式会社様より素材を供給いただき、共同開発後、完成品を販売頂いております。
それらの取組と製品性能を動画にまとめました。

製品動画一覧

※動画は、日本語/英語/中国語で別々になっております。